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私の愛する映画シリーズ 第6回「大怪獣バラン」

監督/本多猪四郎
脚本/関沢新一
原作/黒沼健
特技監督/円谷英二
音楽/伊福部昭

(物語)
東北地方・岩手県の奥地に、蝶の調査に出かけた杉本生物研究所の所員、河田(桐野洋雄)と新庄(伊藤久哉)が、現地で謎の死を遂げた。同じ杉本研究所の魚崎(野村浩二)と、新庄の妹で新聞記者の由利子(園田あゆみ)、カメラマンの堀口(松尾文人)は、その謎を解明するべく、現地へ向かうが、そこで出会ったのは、「婆羅陀魏(バラダギ)山神」という神様を崇める人々であった。神主(瀬良明)は、奥には入ってはいけない、バラダギの祟りがある、と言う。しかし村の犬が謎の雄叫びに驚き、奥に入り、少年がそれを追いかけてまた奥へ入ってしまう。神主の制止を、「迷信を信じるのですか」と言って振り切り、魚崎たちは少年を探しに奥へ向かう。少年と犬は無事に見つかったが、何と湖から、突如怪獣が現れた。バラダギ様の正体は、中生代の怪獣バランであったのだ!

「ゴジラよりも凶暴、ラドンよりも巨大」と宣伝されるも、地味な怪獣になってしまったバラン。
そして映画自体も地味な存在になってしまいました。
私がこの映画を見たのは小学3年ぐらいの時でした。
兄が近所のビデオ屋からビデオを借りてきたのを見たのです。
私が「バランって本当にいそう」と思ってしまいました。
モノクロの画面に、神秘的な湖、神として祀られていたバラン。
結局のところは東京に行こうかと思うと、羽田空港であっさりとやられてしまう小物(?)でしたが…。
バランの造形は、いかにも「原始怪獣」という風貌でありながら、「バラダギ山神」として崇められているほどですから、鬼のような顔をしているようにも見えます。
とにかく、いかにも「原始怪獣」という造形のバラン、私は大好きです。

さて、ドラマとなると、結構単調で、寝てしまった事もあります(爆)。
バランの攻撃シーンはやたら長いし、羽田空港でのバランVS自衛隊も何だかかったるいし…。
しかし今見返してみると、伊福部先生の特撮映画音楽が完成に近づいているし、「聖域を犯した故に怪獣が暴れる」というストーリーは、後の「大魔神」を思わせます。
音楽に関しては、バランの荒々しくも原始の力強さ、大きさを感じさせるテーマ、自衛隊のテーマ等、ほぼ特撮映画音楽が完成された感があります。
本作のテーマの原形は、戦時中に軍部の要請で伊福部先生が作曲された「兵士の序楽」「フィリピンに贈る祝典序曲」にありますが、このメロディーは「宇宙大戦争」で、これまた戦時中に作曲されていた「吉志舞」のメロディー(怪獣大戦争マーチの原形)と合体、あの名曲「宇宙大戦争マーチ」が生まれるのです。

本作に掲げられているテーマを考えてみると、「人間の傲慢に怒る大自然」ではないでしょうか。
「バラダギ信仰」を馬鹿にし、人間が入っていけないと言われる奥地に入った魚崎たちはこっぴどい目に遭ってしまいます。
文明の名の元に、原子古来からの物を馬鹿にすると、大自然からしっぺ返しを喰らうぞ、というメッセージを私は感じてならないのですがどうでしょうか。

また注目したいのが、「怪獣」という概念が完成されている事です。
これは、このブログのリンクにあります、「ギドラの巣」の管理人の方が書いておられた事なのですが、ゴジラやアンギラス、ラドンは、原始生物の生き残り、という風に人間は捉えているのですが、バランは「常識を超えた生物」となっているのです。
もっともゴジラも「水爆に耐えた恐るべき超生物」という描写はなされてはいますが…。
また、怪獣こそ現代科学では解き明かせない地球の謎ともされています。
最後、バランは照明弾を飲み込むという習性を利用され、特殊火薬が入った照明弾を飲み込まされ、東京湾にてその最期を迎えます。
そこにこのようなナレーションが入るのです。
「永遠の謎という言葉がある。バランこそは永遠の謎であり、永遠の謎に生き、そして永遠の謎を秘めて東京湾にその生涯を絶ったのである」

まず、中生代の怪獣が現在まで生き残っているという謎、また人間の兵器を受け付けない謎…。
現代の科学文明では全く分からない事をバランは秘めている訳です。
それこそ怪獣は「現代の神話」な訳です。
「バラン」で確立された怪獣の概念は、「モスラ」「キングコング対ゴジラ」で開花します。

地味な怪獣映画ですが、「怪獣」の概念を確立したという事に関しては、怪獣映画ファンは評価してもよい部分なのではないでしょうか。
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No title

というわけで殿様ギドラでございます。

ざっとwebを見渡してみたら、バランについて恐竜バラノポーダの生き残りであると解説してあるものがほとんどですね。
でも劇中では中生代の怪獣バラノポーダだ、と言っているわけで、
この怪獣という用語の解釈としては、恐竜も広義の怪獣に含まれるから恐竜のことだと受け取るのも間違いではないでしょう。
けれども、ゴジラは別としてアンギラスやラドンはアンキロサウルスやプテラノドンという実在の恐竜をベースにしているのに対し、
バラノポーダという恐竜はいないようです。

関沢新一さん(あるいは本多猪四郎監督)の発想は、恐竜とは別の怪獣類がいる世界を作ることだったのではないかと思われるのです。
「バラン」を境に東宝怪獣映画ははっきりと恐竜から決別するといっても過言ではないでしょう。
(バラゴンも古生物とされているけれど、恐竜とは認められていない)

怪獣が恐竜の変異体であるとする発想は、『大怪獣バラン』の時点でもう古い考え方になったのだ!!

(というわけで、『ゴジラvsキングギドラ』が描いたゴジラの出自は古くさい発想なのよ)

Re: No title

>ギドラさん
> でも劇中では中生代の怪獣バラノポーダだ、と言っているわけで、この怪獣という用語の解釈としては、恐竜も広義の怪獣に含まれるから恐竜のことだと受け取るのも間違いではないでしょう。
> けれども、ゴジラは別としてアンギラスやラドンはアンキロサウルスやプテラノドンという実在の恐竜をベースにしているのに対し、バラノポーダという恐竜はいないようです。
>> 関沢新一さん(あるいは本多猪四郎監督)の発想は、恐竜とは別の怪獣類がいる世界を作ることだったのではないかと思われるのです。

この「バラン」の発想は、ギドラさんも書いておられますが、後のバラゴンにも受け継がれていますよね。
怪獣はあくまでも恐竜とは別の、自然界のアウトローである、というのを示したかったのではないでしょうか。

> 怪獣が恐竜の変異体であるとする発想は、『大怪獣バラン』の時点でもう古い考え方になったのだ!!
>(というわけで、『ゴジラvsキングギドラ』が描いたゴジラの出自は古くさい発想なのよ)

仰る通りです。
しかしよく見ると、ラドンもあくまでプテラノドンとは別の存在として描かれているのにも注目してもいいかもしれません。
ゴジラの出自は言うに及ばず。
思えば香山滋先生のあの発想は天才的としか言いようとしかないです。
プロフィール

ゾンデ5号

Author:ゾンデ5号
鉄道、特撮、アニメ、落語、その他もろもろ色々なものが好きな高校生のブログです。
色々な方面のネタを書きます。
特撮と言っても怪獣映画から戦記映画、SF、時代劇、ウルトラシリーズ、仮面ライダーシリーズ、アニメではタイムボカンシリーズ、新造人間キャシャーン、銀河鉄道999が好きです。
好きな俳優は主に東宝の俳優の方が多いです。
声優では故・富山敬さん、岡本茉利さんなどを贔屓しています。
鉄道では乗ること、撮ることが好きです。
好きな車両は583系、485系、455系、東北新幹線200系、E2系、ED75型機関車などが好きです。

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