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私の愛する映画シリーズ 第2回「ゴジラ」

ゴジラ 火災の中を
「私の愛する映画シリーズ」、2回目は、あまりにも有名な「ゴジラ」です。
初代ゴジラを最初に見たのは小学4年生ぐらいの時です。
モノクロの画面に、「ドン、ドン、ドン」と足音が被るメインタイトルにはかなりの衝撃を受けたものでした。
この映画は、どこでも散々語りつくされている感がありますが、私なりの感想を書いていきたいと思います。
「ゴジラ」は大変偉大な映画です。
まず、「特撮の神様」こと円谷英二の名を日本全国どころか海外にまで広めた作品なのですから。
そして、「ゴジラ」という魅力あるキャラクターを生み出したのも本当に偉大なことであると思います。

また、娯楽怪獣スペクタクル映画として非常に完成度の高い作品であると同時に、様々な問題提起をしている作品であります。
この文明社会に地質時代の怪獣が現れたら人間はどう動くのか…。
人類の攻撃を一切受け付けない生物(大自然)の前に人間はどうなるのか…。
核実験を続けていたらどういう事になるのか…。

ゴジラは大変興味深い怪獣です。
劇中のゴジラは、「大自然の象徴」と「水爆の権化」という2つの面が強調されています。
劇中でゴジラを「大自然の象徴」と見ているのが、志村喬演じる山根博士です。
水爆実験にも耐えた、恐るべきゴジラの生命力を解き明かそうとしているのです。
「水爆の権化」と見ているのは宝田明演じる尾形です。
それは「ゴジラこそ、今なお我々日本人の上に覆いかぶさっている水爆そのものではありませんか」という台詞に現れています。
ゴジラは「大自然」でもあり、「科学の暴走(水爆)」の象徴でもある訳です。
しかし、ゴジラはあくまでも大自然です。
水爆にも耐える生命力を持つゴジラを生んだのは大自然です。
放射能を帯びるようになったのは後天的なこと。
それに「ゴジラは水爆の権化だ!」と思っているのは人間ぐらいで、当のゴジラはあくまでも感情を持った、我々人間と同じ生き物であるという描写がされています。
攻撃されれば怒るし、目障りなものがあれば壊す、それがゴジラの性格であると私は思っています。

上に挙げたように「ゴジラ」には様々な観念を見ることができます。
本当に深い映画です。
ただ「キンゴジ」以降のゴジラは、水爆の権化という概念は薄くなり、「大自然である」という部分が強調されるようになります。
それは実を言うと原作者香山滋氏の「ゴジラを水爆の象徴として描き続けると原水爆を容認することになる」という考えからなのです。
また、「水爆の権化」というゴジラの「暗」の部分を強調するのはゴジラの「大自然」の部分を押し潰しかねない、ゴジラが陰気臭いキャラクターになってしまう、観客に愛着を持たれにくいキャラクターになってしまう、という製作者側の危惧もあったのではないかと思ったりも…。

「ゴジラ論」に終始してしまいそうになりましたが、本多猪四郎監督のスペクタクル演出が実に細かいです。
ゴジラが5万Vの電圧線を突破して都心部に侵入してきているのに、まだゴジラは来ないだろうと傍観している市民(消防車が出動する場面にその描写があります)。
実際の自然災害の人間の反応っていうのは、こんな感じなんですよね。

本多監督の演出は、あくまでも第3者からの目線で劇中の事件を描写しているように思います。
それが、個人の感情にやたらに深入りしない、スペクタクル描写に生きているのだと思います。
だから観客はゴジラが暴れている姿を見て「怖い」とも思えるし、「可愛い」とも思える訳です。
今度新作ゴジラを作るなら、この本多演出の巧みさもしっかりと見直してほしいものです。

今回は、自分で描いた初代ゴジラの絵を挿入してみました。
赤く塗ってある部分は「火災の炎が反射している」イメージで描いています。
しかし放射熱線の描写は、個人的には「対象物を爆発させる」よりも、「メラメラと燃え上がらせる」方が好きです。
爆発だと何だか安っぽいですから…。
メラメラと燃え上がっている方が、実際の火災の様でリアリティがあって良いと思います。
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どんどん語ってきましょう

第一作『ゴジラ』の評価はどうも固定化されすぎているように思います。

反核から入って反戦どまりの人が多いようです。

見方がそこで止まっているからゴジラの中に恐怖しか見ようとしない態度につながっているのかもしれません。

ゾンデ5号さんがおっしゃるように科学の暴走と大自然の力が同居しているような存在がゴジラであり、科学力より上位に置かれているのが大自然。
大自然は恐いだけじゃないでしょ、と。

そして『ゴジラ』を素直に鑑賞すればその第一のテーマは科学技術の正しい運用とはなにかということです。

ゴジラによる東京破壊のさまは確かに大戦中の空襲を想起させるものではありますが、
映画『ゴジラ』では戦争を描いてはいません。
ここで言う戦争とは国と国が紛争を解決する手段として武力を使うこと。
国と国の対立なんか描いていないのですから、反戦映画として見るのは曲がった見方となりましょう。

反核の意図は確かにあります。
それでも核兵器だけを批判する映画ではないことは、オキシジェンデストロイヤーの登場でわかります。
(ゴジラを倒すこの技術が偶然の産物であることも重要なんだけど、いまは置いておきます)

ところで多くの文献でオキシジェンデストロイヤーのことを「薬品」と書いてありますが、
ちょっと疑問です。
本体に付いているメーターはなに?
それと、芹沢が水中操作が必要だと言ってることから考えると、なんらかの場を発生させる装置だと考えるのが自然では?

いやいやそれは余談。

『ゴジラ』には大自然と科学の関係(対立?)も含まれているのですから、第一作『ゴジラ』を金科玉条(私は必ずしもそうは思わないけれど)とするなら怪獣の中に大自然の力も含ませるべきなのです。
(近年は科学的に作り出された怪獣だの、怨霊妖怪の類に近いものだのが多すぎないか?)

放射熱線の描写は、個人的には「対象物を爆発させる」よりも、「メラメラと燃え上がらせる」方が好きです。

私も同じです。
というか、熱線なんだから、対象物の性質によって反応はさまざまでなけりゃ。
金属なら溶けるし、ガソリンなら爆発するってことです。
コンクリートや岩石が熱線を浴びて大爆発、なんて変ですよ。

Re: どんどん語ってきましょう

> 第一作『ゴジラ』の評価はどうも固定化されすぎているように思います。
> 反核から入って反戦どまりの人が多いようです。
> 見方がそこで止まっているからゴジラの中に恐怖しか見ようとしない態度につながっているのかもしれません。

仰る通りだと思います。
評価が固定され過ぎてゴジラの一面しか見なくなっているように思います。
最初私は初代ゴジラは怖いと思っていましたが、今となっては可愛いな、と思っています。

> ゾンデ5号さんがおっしゃるように科学の暴走と大自然の力が同居しているような存在がゴジラであり、科学力より上位に置かれているのが大自然。
> 大自然は恐いだけじゃないでしょ、と。
> そして『ゴジラ』を素直に鑑賞すればその第一のテーマは科学技術の正しい運用とはなにかということです。

そうです。
前に「何故ゴジラが好きなのか」で書きましたが、大自然の面は「陽」、即ち我々が心の底では窮屈に感じているであろう科学文明を破壊してくれる爽快な存在でもあるのです。

> ゴジラによる東京破壊のさまは確かに大戦中の空襲を想起させるものではありますが、

私はこれは単に、リアリティを出すために東京大空襲を想起させる描写をしたのであって、特別に反戦の意図を持って描いたわけではないと思います。
ゴジラに戦争を見ちゃうって事は、ゴジラが憎たらしいだけの存在になってしまいますから。

> 反核の意図は確かにあります。
> それでも核兵器だけを批判する映画ではないことは、オキシジェンデストロイヤーの登場でわかります。

反核映画と言うよりは、現在の科学文明のあり方に疑問を投げかけている映画だと私は思っています。
それは芹沢の性格、オキシジェンデストロイヤーによく出ているでしょう。
優れた技術でも、世の中がそれを悪用するのではとても使えたものではないと…。

>オキシジェンデストロイヤーのことを「薬品」と書いてありますが、
> ちょっと疑問です。
> 本体に付いているメーターはなに?
> それと、芹沢が水中操作が必要だと言ってることから考えると、なんらかの場を発生させる装置だと考えるのが自然では?

なかなか鋭い見方ですね。
理系方面にはあまり詳しくはありませんが、「場」を発生させる装置と言う事は、単なる薬品じゃなくて、もっと恐ろしいものなのかもしれませんね。

> 『ゴジラ』には大自然と科学の関係(対立?)も含まれているのですから、第一作『ゴジラ』を金科玉条(私は必ずしもそうは思わないけれど)とするなら怪獣の中に大自然の力も含ませるべきなのです。
> (近年は科学的に作り出された怪獣だの、怨霊妖怪の類に近いものだのが多すぎないか?)

そうなんです。
昨今のゴジラへの見方はあまりに狭すぎます。
初代ゴジラは放射線を帯びているにしても、基本は「大自然」の筈です。
それと、「反戦」「反核」だけに評価が固定されてしまって、作品に含まれている様々な観念を見落としている感があります。

>放射熱線の描写
> というか、熱線なんだから、対象物の性質によって反応はさまざまでなけりゃ。
> 金属なら溶けるし、ガソリンなら爆発するってことです。
> コンクリートや岩石が熱線を浴びて大爆発、なんて変ですよ。

仰る通りです。
円谷時代はその辺りはちゃんとしているのですが、「対ガイガン」あたりからおかしくなってきた気がします(何で熱線でチタノザウルスがやられるんだぁー)。
何でも爆発ってのは納得いきません。
プロフィール

ゾンデ5号

Author:ゾンデ5号
鉄道、特撮、アニメ、落語、その他もろもろ色々なものが好きな高校生のブログです。
色々な方面のネタを書きます。
特撮と言っても怪獣映画から戦記映画、SF、時代劇、ウルトラシリーズ、仮面ライダーシリーズ、アニメではタイムボカンシリーズ、新造人間キャシャーン、銀河鉄道999が好きです。
好きな俳優は主に東宝の俳優の方が多いです。
声優では故・富山敬さん、岡本茉利さんなどを贔屓しています。
鉄道では乗ること、撮ることが好きです。
好きな車両は583系、485系、455系、東北新幹線200系、E2系、ED75型機関車などが好きです。

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